レンタル事業を成功させる秘訣を大公開! 起業ビジネス成功のセオリーとは?
この記事ではレンタル事業成功のヒントやセオリーを紹介しますが、先ずはレンタルビジネスの前提を
ご確認ください。
レンタルビジネスの前提として、巷で流行っている副業や片手間ビジネスの感覚では成功できません。
ある程度レンタルビジネスに労力を投下できることが成功の最低条件ということを、冒頭ご案内いた
します。
そのうえで、レンタルビジネス成功の秘訣に関心がある方は、是非この記事を読んでください♪
目次
新規事業や起業に向いているレンタルビジネス 市場の将来性は?
新規事業や起業を考える時、参入する事業の市場が成長市場なのか、成熟市場なのか、衰退市場なのかによって事業展開が大きく変わってきます。
ではレンタルビジネスの市場はどういう状況でしょうか。「レンタルする、借りる」と言えば、個人の方であればレンタルDVDやレンタカー、貸衣装などが思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、実はその他にも衣服、ベビー用品、介護用品、車椅子、本、旅行トランク、おしぼり、家具、家電、ゴルフ用品、イベント用品、補聴器など、レンタル商品の種類は急速に増えてきています。
少し前までは、どのような商品でも自分で購入して自己所有する事が一般的な価値観でしたが、徐々に「借りる」ことが一般的な行為となっています。これから人口減を迎える日本では基本的にあらゆる市場が小さくなっていきますが、このレンタルビジネスは当面成長が見込まれる有望な成長市場だと言えます。
実は、成長市場は起業家や新規事業者にとってチャンス市場です。何故なら市場が成熟完成していないということは、誰も手を付けていない需要を掘り起こしたり、イノベーションできる余地があるということです。成熟市場になると事業者のシェアや序列も固まるので、後発参入で攻め込むには難易度が高まります。
レンタル業は今が開業チャンス♪ ビジネスチャンスを掴めるかはアイデア次第!
レンタル業のビジネス戦略を考える前に、まずレンタル需要が生まれる要因を押さえておきましょう。
考察①:DVDやレンタカーを借りるのは何故か?
解説 :1回しか見ないDVD、1日しか使わない車を購入するのはもったいない。
考察②:ベビー用品や介護用品
解説 :費用面の他に一定の期間が終了したら不要になる。いずれ捨てるので所有したくない。
考察③:文化祭模擬店などの屋台セット
解説 :年に1度しか使用しない割に、保管場所のスペースが必要となるので保管したくない。
考察④:補聴器
解説 :付け心地や音質、聞こえやすさ等は生活しないと分からないので、購入前に使用感を試したい。
上記の考察から、レンタル需要は大きく4つに分けることができます。
①期間限定で使用する場合など、購入するよりレンタルの方が費用負担が少ないケース
②いずれ使用を終了する予定なので、処分廃棄の手間や費用負担を避けたケース
③保管場所や保管費用の問題で、自己所有よりレンタルを選択するケース
④購入すると高額等の理由で、まずはレンタルで使用感を試したいケース
この4つの需要から、何か新しい事業展開ができないかアイデアはないかを考え、誰も気付いていない隠れたサービスを掘り起こし、ビジネスチャンスを掴み取りましょう。
レンタルサービス事業で採算が取れる商品商材の選び方
レンタル業で利益を出す肝は、一つの商品を何度も回転させることです。
<例えば>
・車レンタカー商売
・車を1台1oo万円で仕入れて、1回1万円で車を貸す
・上記の場合100回貸出すことで元が取れる、逆に言うと100回貸出さないと損失ということ
・仮定として週に1回貸出すことができれば、約2年で100回貸出すことができる計算となる
・車の商品寿命は5年程度(モデルチェンジ等もあり、古くなると需要が減少するため)
・車の保管費、維持費などの費用が別途必要である。
<ポイント>
・元を取った後は貸せば貸すほど利益となるので、商品寿命が長ければ利益が増えやすい。
・取扱商品によっては在庫スペースの確保や商品維持費・保管費の負担が大きい。
儲かるレンタルビジネスモデルを「ランチェスターの法則」から考える
どのような事業においても競合相手が存在しますので、いかに競争に勝ち顧客を獲得し儲けを出すかを考える必要があります。そのヒントとなる理論に「ランチェスターの法則」というものがあります。
ランチェスターの法則は奥が深い理論なので一部抜粋した紹介になりますが、経営には「商品対策」、「客層対策」、「営業対策」、「エリア対策」、「顧客対策」、「組織対策」、「資金対策」、「時間対策」の8つの要素があり、それらを深堀して経営戦略を考えていきましょうということです。
8つの要素をレンタルビジネスに当てはめて簡単にまとめると
「商品対策」
・商材やサービスをどうするか。どのような価値を提供できるか。
・商品数や商品種類を多くするか絞るか。低価格にするか高価格にするか。
「客層対策」
・ターゲット顧客はどのような層か。年齢、性別、地域、業界等で分けることができるか。
・客層を広げるか、ニッチなコア層を狙うか。
「営業対策」
・ターゲット顧客、見込み客をどう見つけるか。
・営業や広告プロモーションの方法、契約完了までの手法をどうするか。
「エリア対策」
・主要営業エリアをどこにするか。
・競合他社がカバーしていない地域はないか。
「顧客対策(顧客維持対策)」
・レンタル期間終了後、再度リピート契約してもらう方法をどうするか。
・顧客がリピートしたいと思う仕組みをどうするか。
「組織対策」
・どの程度の労働量が必要で、どういったスキルを持った社員が何名必要か。
・各人の役割分担、待遇などをどうするか。
「資金対策」
・レンタルビジネスは売上回収が遅いが資金繰りに問題は生じないか。
・資金調達は問題ないか
「時間対策」
・どれくらいの時間を投下するべきか。
・非生産的な捨てる仕事はないか、その時間をレンタルビジネスに充てることができないか。
以上が、ランチェスターの法則で紹介されている8つの要素です。これらの要素や考え方をヒントにレンタル事業のビジネスモデルを考え儲けに繋げていきましょう。
既存のレンタルビジネス、サブスクリプションサービスを参考にしましょう
「所有」から「借りる」への価値観の変化を受け、様々なレンタルシェア、サブスクリプションサービスが市場に出現してきていますが、それらのサービスはスタートアップの段階が多く、後発でも勝てるチャンスがあるかもしれません。これから紹介するレンタルビジネスサービスはまだまだ消費者に認知されていませんので、事業のヒントとして確認してみてください。
紳士服大手のAOKIが提供する男性ビジネススーツのサブスクリプションサービス。月額定額7,800円~の料金でスーツ、ワイシャツ、ネクタイのレンタルサービスを提供。
洋服やファッションアイテムのサブスクリプションサービス。月額定額5,800円で借り放題となります。
コンタクトレンズの定額制サービス。月額定額1,800円~の料金で自分に合うコンタクトレンズを選ぶことができます。
DyDoドリンコ株式会社が展開する傘貸出サービス。利潤追求ではなく資源の有効活用・環境負荷低減という観点から鉄道会社の「忘れもの傘」を活用し、自動販売機にレンタルアンブレラBOXを備え付けて傘貸出サービスを展開。
布団・座布団の貸出サービス。貸出枚数や期間によって料金は変わります。
サブスクリプション型のランチ持ち帰りサービス。月額定額制のサブスクリプションと唄っていますが、言い換えればランチの30日間有効のチケットを購入し、対象の飲食店でランチをテイクアウトすることができるサービスです。
男性ブランド腕時計に特化した月額制のレンタルサービス。料金プランに応じて選択できる腕時計商品が異なり、返却期限が設けられていません。また大阪に実店舗があるため、実際に商品を試着して選ぶことも可能です。
GLAYが発売した全ての音楽や100を超えるミュージックビデオが、月額制ストリーミングサービスで聴き放題&見放題となるサービスです。Spotifyと異なり、GLAYという一つのアーティストに特化している点が特徴となります。
月額定額制で、特定の会員コーヒーをいつでも、何杯でもキャッシュレスで飲むことができまるサービスです。
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